誰もが感じている「心が自由にならない」思いを自由にしていけるような連載をはじめました。
その第4回です。
カウンセリングでは、様々なご相談を伺います。
恋愛・夫婦問題、人間関係、仕事、生き方など、その範囲は多岐に渡りますが、その元になっているのは、親との関係であることが多いのです。

「今の人間関係のルーツは親との関係」という言葉があるほど、心の内面を掘り下げて行くと、親子関係に行き着くことが多いのですね。

カウンセリングでご相談を積み重ねていく中で、こうした過去の親子関係を振り返ったり、整理していくと、今まで忘れていた家族との出来事を思い出すことがあります。

実は、僕自身、この連載を初めて毎週記事を書くうちに、母親についての思いを振り返る作業をすることになりました。

自分では両親や祖母との関係はカウンセリングを学ぶ過程で随分あつかいましたし、癒しを進めてきたつもりだったのですが、この連載によって、母との関係が出て来たようで、今まで一度も思い出すことがなかった母との出来事を思い出しました。

そのためか、この連載を書くのがとても苦しくなってしまい、先週、なんとお休みしてしまいました。
金曜更新と銘打っていたにも関わらず、また、連載が始まってから毎週楽しみにしていますとの声をいただいていたのに、本当に申し訳ありません。

「親との関係は一生癒し続けるもの」と言われますが、まさに、それを実感しているところです。


カウンセリングを通して過去の親や家族との関係を振り返り、整理していくと、今まで忘れていた家族との出来事を思い出すという心の働きは、どうして起こるのでしょう。

これは、深層心理に眠っている「未完了の感情」が表面意識に上がってくるからではないかと思います。

例えば、小さい頃に強く叱られた出来事があり、幼心に強く傷ついたとします。
でも、年月が経つに連れて、それを忘れてしまうことがあります。
あるいは、あまりに強く傷ついて、感じるのが辛すぎるために、無意識にその記憶にフタをしてしまうこともあります。

いずれの場合も、「辛かった。悲しかった。寂しかった。」という当時の気持ちを消化できないまま、その気持ちが深層心理に残っている場合があるんですね。

感情というのは、きちんと感じてあげないと、感じたいと思い続けます。

未完了の感情は、心の深いところで「感じたい」といつまでも思い続けることになり、表面意識に上がって行きたいと思い続けます。

ところが、これは無意識の働きなので、表面意識では、何かもやもやするけど、なんだかわからない、とか、いつもワクワクできない、とか、家族と似たタイプの人が苦手とか、いろんな反応を起こすことになります。

「理由はわからないけど、ずっと生きにくかった」というご相談を受けることが多いのですが、これは、その人が持っている「未完了の感情」を知っていくことが、その思いを解決していくきっかけになることが多いのです。

「未完了の感情」は、今の心の自由を縛っている理由のひとつ、なんですね。


あなたは「未完了の感情」を持っていると思われますか?

もし、この記事をお読みくださっているあなたにも、心の奥底に眠っている「未完了の感情」があるとしたら、それは何でしょう。

そんな視点でご自身の心の中に問いかけてみることで、今の人間関係や問題や課題を解決する気づきにつながるかもしれません。

☆ 続く ☆

これまでの連載記事は >>>>こちらをご覧ください。