一人でいると「寂しい」。でも、二人で一緒にいるから「寂しさ」を感じることもあります。「寂しさ」は「愛」がなければ感じません。だとしたら「愛」を感じ、「感謝」を伝えるチャンスなのかもしれないのです。
12月は、それがやりやすいイベントがたくさんある季節でもあるんですね。


今日の「名古屋カウンセリングサービス・ブログ」の心理学コラムで、服部希美カウンセラーが、「クリスマスが近づくにつれ、憂鬱になる〜さみしさの心理学〜」という記事を書いています。


12月はクリスマスを始めとするイベントが多い季節。
そんなこの季節に「さみしさ」を感じることについて、「さみしさ」を感じる心理とその思いを減らすための提案の記事に、思わず、感銘を受けてしまいました。

あまりに伝わるものがあったので、これは、絶対、服部カウンセラー自身が、そうとう「さみしさ」を乗り越えた経験があるな!と思ったんです。
文中にも書いてありますけれど。

で、こんなに私が反応するということは、そうです!。
私も同じように「さみしさ」を感じていた時代があったんですね。

その思いから、私なりの「さみしさ」について、書いてみたくなり、今日の記事を書かせていただいています。


服部カウンセラーは、「一人でいる、さみしさ」についての視点で書いてくれていました。

私が最近、カウンセリングでお話を伺っていて思うのは「二人でいる、さみしさ」もある、ということです。

パートナーシップの問題というのは、夫婦や恋人同士の心のすれ違いから起こることが多いのですが、普段は「すれ違っている」ことに気がつかないことが多いんです。

「すれ違い」が少しずつ積み重なっていって、「当たり前」になってしまっているからなんですね。

それが、ある時、どかーんと大きな問題や変化が起こって、初めて二人の距離が遠くなっていたことに気づく。

例えば、浮気が発覚する、病気などで寝込んでしてしまう。
仕事で言えば、転勤になる、大きな異動がある。
あるいは、人生の転機になるような出来事、転職、家の購入など。

こうした時は、二人で一致団結して、進まないといけなくなったり、
問題に直面していかなければならなくなります。

ところが、二人の距離が遠いと、そのコミュニケーションが取れない。

それで気づかされるわけです。

その時は、すでに大変なことになっているので、修復していくのが大変なのですが、振り返れば、もっと早くに気づいて、距離を縮めておけばよかった、と後悔するケースも多いんですね。

どうして、そんな風に振り返るかといえば、きっかけはあの時だった、という出来事があったりするんです。

例えば、クリスマスや年末年始のイベント。

「あの時、私、二人で一緒に居たのに『さみしかった』」

「あの時、あの人は、二人で居ても『さみしかった』んだ」

今、振り返れば、わかる「二人で一緒にいた時の『さみしさ』。

カウンセリングでは、この『さみしさ』を思い出し、なぜ、あの時に感じられなかったのか、をカウンセラーが一緒に寄り添って、整理していきます。

「感じられれないほど、余裕がなかった。」
「感じるのが、怖かった。」

何を?

二人一緒にいるのに感じる『さみしさを』です。

でも、この『さみしさ』を感じるのは、二人の関係を癒していくのに大切なプロセスであることも本当に多いんです。

それくらい、「我慢して、弱音を吐けず、一人でがんばってきた」証拠だから。
そう、自分を認めてあげて、今までのがんばりをほめてあげられる。

こうした方は、ほとんどの場合「自分に厳しい」ので、自分を認めて、ほめてあげられません。
しかも、自分に厳しい方ほど、自分は甘いと思っておられるので、ますます難しい。

逆に言えば、大変な出来事でもないと、自分に厳しいことに気づいて、自分を認めてほめてあげることに意識が向かうことはないのです。

「さみしさは自分の本当の気持ちに気づくチャンス」になります。
そして、「二人の本当の気持ちに気づくチャンス」でもあります。

こうした隠れた感情を感じていくことをきっかけに、自分が我慢しない生き方をできていけるようになること、そして、その先の、二人で我慢したり遠慮したりしない生き方ができるようになっていくこと、につながっていくことができます。

二人が一緒にいる『さみしさ』を認めて、それを乗り越えた時。

そうして訪れる、クリスマスや年末年始のイベントでは、今度は真逆な体験をされます。

つまり、「本当にあの頃の二人は、一緒にいても『さみしかった』のだ」と。
今、二人が一緒にいてさみしくないからこそ、感じられる、あの時の『さみしさ』。

その時、本当に実感します。
今が幸せであることを。


もし、今、あなたが「さみしさ」を感じるのなら。
それは、相手の大切さを感じるチャンスなのかもしれません。

「さみしさ」の後ろには、「愛」があります。
「愛」がなければ、「さみしさ」を感じることはありません。

もし、そうであれば、まずは「感謝」から感じてみましょう。

あなたは、相手にどんな感謝を伝えることができそうですか?
今までしてもらったことで、感謝していることは、ありませんか?

「さみしさ」がそれを隠しているのかもしれないのです。

この季節。
相手に「感謝」を伝えてみる。
伝えやすいイベントがたくさんある季節なんです。

そうして、「感謝」を伝えた時、あなたの心はどう反応しているでしょう。

相手はどう、反応してくれるでしょう。

その時、「さみしさ」が減ったり、なくなったりするのを感じることができるかもしれません。

もしかしたら、「自分の思いを伝えてなかったから、相手に伝わっていなかった」かもしれないのです。

「伝えることで、思いが循環する」

そんなことも、たくさんあります。

この冬、是非、チャレンジしてみてください。

あなたの12月の幸せを応援しています。