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閉塞感の正体は、実際は問題ではないことを、誤解して問題にしているとしたら?
今回はそんなお話です。


閉塞感を考えていく上で、とても大切な視点があります。

それは「閉塞感を実際は感じる必要がないのに感じている場合がある」ということ。


閉塞感を感じている時というのは、行き詰まりを感じている、と言い換えてもいいでしょう。


この行き詰まりは、うまくいかない問題や状況があるからこそ感じているわけです。


しかし、自分では行き詰まっていると感じる問題や状況でも、実際には問題ではなかった、ということはたくさんあります。


問題だ、と自分が誤解していることがあるのですね。


例えば、パートナーシップにおいて、相手の愛情が冷めてしまった、と悩んでいる時。

もちろん、実際に相手の気持ちが冷めてしまったという場合もあるわけですが、相手の態度から、冷めてしまったのだろう、と誤解をして苦しんでいることもあるのです。


***

今までは彼から毎日LINEが来ていた。

しかし、今月に入って急に3日に一度に減ってしまった。

理由を聞くと「仕事が忙しいから」とのこと。

あまりにそっけない返事に、彼の気持ちが冷めてしまったんだ、と苦しくなる。

苦しいので、彼に電話すると、

「ごめん、今仕事が忙しくて話ができないくらい疲れているんだ」ととても嫌そうに話された。

やっぱり、彼の気持ちが冷めてしまったのだろうか。

***


こうしたご相談を例にとれば、この状況だと彼の気持ちが冷めてしまった可能性は確かにあります。


しかし、本当にそうなのか、といえば、まだわからない状態です。


わからないのであれば、次にやるべきことは、彼が本当に忙しいのかどうか確かめる、ということ。

すぐに確かめるのがいいのか、少し時間をおいた方がいいのかはケースバイケースですが、大切なポイントは

「確かめるまではわからない」

ということなんですね。


私たちは、こうした「確認しないで、自分で結論を思い込んで、苦しくなってしまう」ことを意外とたくさん起こしています。


相手に必要な質問ができてないんですね。

特に、どんな気持ちでいるのか、を聞くことがなかなかできない。


それはある意味、当然なんです。

パッと聞けるのなら、とっくに聞いてるわけですから。


聞きにくい、質問しにくい状況だからこそ、相手とのコミュニケーションが取りにくい。

だから、はっきりしない、わからない。

それが苦しみの元になります。


でも、これは「相手の気持ちの内容」で苦しんでいるのではなくて

「相手の気持ちがわからない」ことで苦しんでいるということなのです。


閉塞感の正体の一つは「わからない」こと。


「わからない」のと「結論が出ていること」は雲泥の差があります。


まずは、コミュニケーションと取るということを考えてみましょう。


先の例で言えば、


「彼にきちんと聞いてみたら、仕事が立て込んでいて、毎日2・3時間睡眠しか取れなくて、不機嫌な声になってしまった」


そんな事情だったことがわかることもあるのです。


相手に聞いてみたり、お互いの気持ちを交換できたら、それで問題は解決することはたくさんあります。


閉塞感は状況が作り出しているのではなく、自らの思い込みが作り出している。

そうしたこともあるのです。


【池尾昌紀の心理学ワークショップ】
「人生の閉塞感を抜け出す心理学〜恋愛・仕事・人間関係の新しい扉を開く〜」

◇日時:2019年6月1日(土)*終了しました!。次回のワークショップは11月開催予定です。

会場:(名駅)愛知県産業労働センター・ウインクあいち(名古屋駅より徒歩5分)
◇ゲストカウンセラー:池尾千里 

<昼の部>13:3017:30 『閉塞感を抜け出す心理法則を学ぶ』
 ◇受講料:8,640円 (税込)

<夜の部>18:3020:30 『閉塞感を抜け出すためのセルフセラピーの手法を学ぶ』
 ◇受講料:5,400円(税込)

*昼の部・夜の部と2部通し参加いただけると¥12,000+税(税込 12,960)とお得に受講できます。

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