「顔で笑って心で泣いて」という言葉があるように、本当に悲しい時は悲しいと感じられないこともたくさんあるのです。
失恋はとても悲しい。
けれど、悲しいを感じられなくて「怒り」や「笑顔」で隠してしまうこともあります。
とても悲しい出来事があった時に、悲しいと感じられない時は、まずは悲しいと感じられないそのままの自分の気持ちに寄り添ってあげた上で、怒りや笑顔で隠しているのではないか、その下には悲しい気持ちが隠れているのではないか、とさらに自分の気持ちに寄り添ってあげましょう。
(アメブロ・恋愛テクニック・月曜「カップルカウンセリング」からの記事です)
失恋した時はとても悲しい思いをします。
しかし、悲しいという思いを真っ直ぐに感じられない時もたくさんあります。
私たちの心はひとつの感情だけを感じているのではありません。
複雑な気持ちが絡み合っているので、心の中で感じていることをそのまま真っ直ぐに表情や行動に出せないことがとても多いです。
表面的には怒っていても、あるいは、笑っていても、心の中では悲しんでいるということがよくあります。
そんな時は、ちゃんと自分が悲しんでいることを感じてあげる。
そして、それを一人で抱えないで、誰かに話して少しでも自分の気持ちを外に出させてあげる。
その誰かにちゃんと心配してもらい、応援してもらう。
そのことが、心を元気にしていくためのスタートになります。
今回は、失恋の例をあげながら、この心の動きについてお伝えしていきます。
◇心は悲しい時に「怒り」を使ってそれを隠す
わかりやすいのは「怒り」という感情です。
怒りを感じている時、私たちの心は別の感情を隠していると言われます。
「怒りは感情のフタ」
と言われる所以です。
例えば、失恋の時の悲しみに打ちひしがれている時、別れた彼に対して猛烈に怒りがでてくること。
実際にひどい振られ方をしていれば腹が立って当たり前ですが、冷静に話し合って別れたつもりでも、後から腹が立ってくるってことはよくあります。
時には「別れ話の時のお茶代が割り勘だった」みたいなことがものすごく腹が立つこともあるんですね。
実際は割り勘だったことに腹を立てているわけではないんです。
心の中は、例えば、以下のように無意識に感じていたりします。
別れ話の時に割り勘だった
↓
最後ぐらい男らしくお茶くらい奢れよ!
↓
今までも結構、あいつはケチだった
↓
そもそも、なんでこんなやつと付き合ってしまったんだ!
↓
初めてデートした時、車に酔ってしまった私を一生懸命心配してくれたことが嬉しかったからだ
↓
彼のことを好きだったんだな・・・
どこまで自覚できるかは人にもケースにもよるのですが、多くの場合は自分の心の複雑な動きに気がつくことができません。
だから、悩んでカウンセリングを使ってくださる時には、悩んでいるというより、わからない、をはっきりさせたくてご予約くださることが多いのですね。
実は、怒りながらも、悲しみを隠しているというのは、とても大きな愛を持っている証なのです。
単純に「私を振ったあの男が許せない!」と怒っているのではなく、「私のせいだったのではないか」と自分を責める気持ちが隠れているからです。
真っ直ぐ怒ってもいいのに、そんな状況でも、心の奥底では、彼のせいではなく、自分のせいだと責めてしまうのは、愛情深くて優しい証拠なのです。
この自分の本質に気づくことができると、悲しみを減らしていくことが段々とできるようになります。
◎続きはこちらへ!>>>失恋の時、真っ直ぐ悲しい顔ができるほど人の心は単純じゃない(2)
**** 池尾昌紀ブログ・好評連載中! ****
>>>「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
************************
* * *【池尾昌紀のカウンセリング】
・池尾昌紀の最新スケジュールをご覧ください。
【池尾昌紀・池尾千里のカウンセリング】
◎池尾家二人そろってのカウンセリングを受けるには
>>カウンセリング予約センターにてお申し込みください。
*対面式の面談カウンセリング(名古屋のみ)とオンライン面談カウンセリング(全国どこからでもご自宅で受けられます)の両方で実施しています。