４／３（土）開催！「見方を変える心理学〜弱みを味方に、仕事・パートナーシップに新しい流れを〜」【池尾家・オンライン心理学セミナー】

【池尾家・オンライン心理学セミナー】

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◇制限が見方を変える力になる

春は、卒業のシーズンです。

私の子どもも卒業式だったのですが、現状を踏まえて制約の中での式となり、池尾家は妻（池尾千里）だけが参列して、私は後からスマホの写真と録画を観せてもらうという形になりました。

しかし、そんな中でも先生・生徒が様々な工夫を凝らして、卒業という大切なイベントを素敵なものにすべく取り組んでいる様子を見せてもらったと感じています。

担任の先生が作ってくれたビデオレターには、両親へのメッセージを書いた紙を持った生徒が一人ずつ登場している様子。

例年盛り上がっていた校内合唱祭は、広い体育館の中で１クラスずつ、けれど、体育館に響くエコーを利用して綺麗に聴こえる工夫がされていたこと。

卒業記念に級友と撮る写真も、マスクを素早く取って付けることが手慣れた生徒達は、楽しく笑顔で盛り上がっていました。

制限がなければ、もっとできることがあったでしょう。

けれど、制限があっても、その中で楽しめる、感謝できる、喜べるものを探求しつづけた結果、今までにない素晴らしい卒業式になったのではないか、と私は感じていました。

ここには、従来の見方とは違う視点が入っています。

今までの見方のままなら、諦めるしかなかったことも、見方を変えたら可能性が広がる。

体育館で、全校生徒が集まって盛り上がった合唱イベントだって、広い体育館にポツンと１クラスが歌う寂しさにフォーカスしたら、歌う喜び歌の質をあげる発想は出てこなかったでしょう。

逆に、広い体育館に誰も観客がいないことで、歌の響きがよくなるじゃないか！という見方を変えていること。

卒業生全員が一人ずつ言葉をつないで３年間を語っていくイベントができなくても、ビデオレターで両親に感謝のメッセージを伝えることができる。

写真も、お喋りを止めたら、マスクを外して顔を出して撮影できる。

考えてみたらこれって、私たちがあらゆる場面でやってきたことでもあります。

「ピンチはチャンス」という言葉はビジネスでもスポーツでも当たり前に言われています。

今まで困難に直面しても、それを見方を変えることで乗り切ったり、逆にもっと素晴らしいものにしていくことができる。

こうした力を、私たちはすでに身につけているのではないでしょうか。

◇過去の事実は変えられないけれど思いは変えられる

見方を変えると世界が変わるのは、困難や制限に直面した時だけに起こるのではありません。

例えば、過去の体験。

先日、NHK朝ドラ「おちょやん」を観ていたらこんな場面がありました。

幼い頃に父が母を追い出してしまったために、ずっと父を恨みながら生きてきた主人公の一人が、大人になってから母と再会し、実は母が自ら出て行ったことを知る場面がありました。

優しかった母がいなくなったのは、父のせいだと思い続けていた彼は、今まで何のために父を恨んできたのかと愕然とします。

二度と顔を出すなと、母親は彼を追い出しますが、その顔は激しい苦しみと悲しみに満ちています。

彼は、この体験を元に、父の跡を継いでいく決心をする、というストーリーでした。

私は、何より母親のひどい言葉とは裏腹にある、苦しみ悲しみを感じないではいられなかったのですが、悪人だと思っていた父が実は愛情深かった、そんな父のギフトを受け継ぎたいと思ったという彼の話は、まさに「見方を変えると世界が変わる」話だと思って観ていました。

この話、私は心理学を学ぶ前だったら「ドラマだからフィクションだから起こる話で、現実はそんなに甘くない」と思って観ていたことでしょう。

今は全く違います。

もちろん現実は厳しいこともわかります。

しかし、このドラマの展開と同じことを私はカウンセリングの中で何度も何度もクライアントさんから見させてもらってきました。

だから、今回のドラマを観た時、逆にリアリティーを感じたのです。

「見方を変えると世界が変わる」とは、別の言い方をしたら「誤解を解く」ことでもあります。

幼い頃から厳しかった自分の親。

今までひどい奴だと恨んでいた。

恨むのは無理もない話だけれど、実はその頃の親には、いろいろな事情があった。

そこにはやむに止まれぬ理由があったとしたら。

親のやり方はまずかったかもしれない。

けれど「やむに止まれぬ理由」があるということは、子への愛情があることを表しています。

これは親の気持ちを理解することから始まる、許しへの道のりを表しています。

この許しへの流れに乗ることができると、過去の出来事に対する自分の感情が変わります。

「自分のことが憎くて厳しかったのだ」という見方を「自分を憎んで厳しかったのではなくて、本当は愛していたけど、愛せない理由があったとしたら。」というように変えてみる。

過去の出来事は変えられません。

しかし、そのことに感じる気持ちは変えることができます。

すると、辛い出来事は、辛いだけではないものに変わります。

時には、辛い出来事が愛情や優しさを知る出来事に変わることだってあるのです。

過去の見方を変えてみる。

私たち夫婦はカウンセリングの中で、こんな視点を提供し、その結果、現実を変える力にしていったクライアントさんをたくさん見てきました。

◇自分を責めていることに気がつくことの難しさ

さらに、見方を変える話を進めてみましょう。

見方を変えることは「自分を責めている」ことへの気づきに使うことができます。

私たちは、あらゆる場面、時間を「自分を責める」ことに使っています。しかし、このことに気づくことはとても難しい。

気づけないから、自分を責めていることを意識したり、止めることができないのです。

例えば「夫が浮気した」というケース。

これは私が、カウンセリングや講座やきくまる・YouTube等でよくお話することなのですが、社会的に夫が悪いケースでも、心の奥にある本当の苦しみは「私のせいで夫は浮気した」と、自分を責めていることなんです。

夫が浮気したような場合「夫が悪い」以外の見方をすることって、難しいですよね。実際に周りの友人などに相談したらみんなあなたの味方になってくれるでしょう。

しかしなぜか、あなたはそれでは納得できない。

「夫が悪い」という理由だけで、苦しみが減らないからです。

「一番の苦しみは、自分を責めていること」と見方を変えると、この苦しみの正体に気づけます。気づけば「そんなことないよ」と言って減らしてあげることに進めていけます。

この話はちょっと極端な例と感じられるかもしれませんが、却って善悪がはっきりしやすいために、わかりやすくなっているだけで、私たちはあらゆる場面で自分を責めているのです。

「郵便ポストが赤いのも私のせい」

と私はよく例えを使いますが、このように私たちはあらゆる事象を自己攻撃に使ってしまいます。

例えば「職場で誰かが怒られているのを聞いていると苦しくなる」という話もカウンセリングでよく伺います。

あなたには関係ないことだとしても、苦しくなるのはなぜでしょう。何かしら自分に、落ち度や責任を感じて、自分を責める材料にしているからです。

例えば「婚活がうまくいかない」。

もしあなたが、結婚することに抵抗があるからだとしたら？どうでしょう。抵抗がある理由が「私なんかが結婚しても、相手を幸せにできる力はない」と自分を責めているからだとしたら？

例えば「やりたいことを仕事にしたいのに見つからない」。

やりたいことを仕事にできるような喜びを自分に与える許可が出せないのだとしたら？どうでしょう。許可が出せないのは、自分を責めているからだとしたら？

こうして見てみると、私たちはあらゆる場面で自分を責めていることに気がついていけます。

気がつき始めると、こんな気持ちも自然と感じられるようになります。

「いくらなんでも自分を責めすぎじゃない？」

そうなんです。

全てが自らに課した誤解なんです。

なぜあなたは自分をこんなにも誤解してしまったのでしょう。

それは、自分に厳しいからです。

律していないとダメになると、まるで修行僧のごとく自分を厳しくしているので、何があっても「もしかして自分に落ち度があったのでは」と感じてしまうのですね。

よくよく考えてみましょう。

もし、そんなにも自分を律して厳しくしている人がいたら、その人は悪い人でしょうか。

自分に厳しい人は自分を甘やかしては、ダメになるから自分のためにやっていることだ、とよく言いますが、実際はそれだけではありません。

誰にも迷惑をかけたくないという、他人への優しさ思いやりがあるからです。

しかも、自分のために使っているエネルギーよりも、他の誰かに使っているエネルギーのほうがはるかに大きいのです。

まずはあなた自身への見方を「いつも自分を責めている、厳しく律しているのかもしれない」と変えてみてください。

そして「そんなにも厳しく律しているのは優しさ思いやり愛情があるからなのかもしれない」と見方を変えてみてください。

自分を正しい価値観で、捉え直せたところから、新しい流れがやってくるのです。

セミナー当日までの間、このテーマについて、また、池尾家セミナーへの思いを発信していきます。

◇池尾家セミナーを受けるとどんなことを得られるの？

「他では感じることができない、特別な場所」

これは、池尾家セミナーに参加してくれた方から言われた感想です。

他では得られない安らぎや優しさを感じる１日という意味とのことです。

昨年、２０２０年６月に念願の夫婦で講師をするセミナーをスタートさせてから３回積み重ねてきました。しかし、回数を重ねるごとに、池尾家二人で１日集える場所を作っていることそのものに、意味も価値もあるのではないかと思えるようになりました。

今回も、このテーマを元に、池尾家二人で１日集える場所をご用意いたしました。

どうぞ、この場所の雰囲気を感じにいらしてください。
 

あなたの「見方を変える」ために手を替え品を替え、様々な手法でお届けする１日のセミナーです。

池尾家の様子は「YouTube池尾家チャンネル」でご覧いただけます


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